国連安全保障理事会決議84(抜粋)
1950年7月7日採択


 安全保障理事会は、北朝鮮からの軍隊による大韓民国に対する武力攻撃が、平和の破壊を構成すると決定しているので、

 国際連合加盟国に対し、武力攻撃を撃退し、かつこの地域における国際の平和及び安全を回復するために必要と思われる援助を大韓民国に提供することを勧告しているの

1 大韓民国が武力攻撃に対しみずからを防衛することを援助し、かつこのようにしてこの地域における国際の平和及び安全を回復するため、1950年6月25日の決議82および27日の決議83に対して、国際連合の加盟国政府及び国民が与えた急速かつ強力な支持を歓迎し、

2 国際連合加盟国が、大韓民国に対する援助の申し出を国際連合に通報したことに注目し、

3 前記の安全保障理事会の決議に従って兵力その他の援助を提供するすべての加盟国が、これらの兵力その他の援助を合衆国の下にある統一司令部に提供することを勧告、

4 合衆国に対し、このような軍隊の司令官を任命するよう要請し、

5 統一司令部が、その裁量によって、参加する諸国の旗と並べて国際連合旗を北朝鮮軍に対する作戦中使用することを許可し、

 6 合衆国に対し、統一司令部の下にとられた行動の経過について適当な報告を安全保障理事会に提出するよう要請する。


出所) 細谷千博、丸山直起編『国際政治ハンドブック』(有信堂)、208ページ。
原典:神谷不二編『朝鮮問題戦後資料(第1巻)』日本国際問題研究所1976年、476ページ。


www.isc.meiji.ac.jp/~takane/lecture/kokusai/data/resol84.htm